成人式はいつから始まった?由来や歴史についてご紹介!

成人式はいつから始まった?由来や歴史についてご紹介!
成人式という儀式を通じて、若者は大人としての一歩を踏み出す瞬間を祝います。しかし、成人式はいつから始まったのかご存知ない方も多いのです。その背景や意味を知ることで、日本社会の変遷や若者たちの成長について深く理解する手がかりとなるでしょう。由来や歴史には、興味深いエピソードと古代から現代までの変遷が詰まっています。

そこで今回は、成人式の由来や歴史についてご紹介します。

 

成人式の起源

成人式の起源については、古代からの伝統や儀式が発展して現代の形式へと変化してきたと考えられています。以下に成人式の起源に関する詳細を説明します。

古代から中世へ:初めての成人を祝う儀式の起源

成人式の起源は、古代の日本にまで遡ります。古代の日本では、子どもが15歳前後になると「衣冠束帯の儀」と呼ばれる儀式が行われました。この儀式では、子どもが成長し、一人前の男女として社会に出る準備が整ったことを祝福しました。また、この時には冠や帯を身に着けることが重要であり、これが後の成人式にも繋がっていきます。

戦国時代から江戸時代へ:成人の社会的な役割の変化と行事の発展

戦国時代から江戸時代にかけて、成人の社会的な役割が変化しました。戦乱の時代において、若者が早くに戦場に立ち、家族や地域のために戦わなければならないことが増えました。このため、成人となる儀式はより重要視されるようになったのです。江戸時代に入ると、成人式は「元服」と呼ばれる行事に発展しました。元服は、男子が髪を剃り、成人男性としての新たな身分を得る儀式です。この時には大人のような着物を着用し、名刺を持つなど、社会的な地位を示すための象徴的な行為が行われました。

明治時代の成人式:近代日本における成人式の始まり

明治時代に入ると、成人式は現代の形式に近づいていきました。明治政府が成人の法的な年齢を20歳と定めたことから、20歳を迎える若者を祝う「成人祝賀式」が始ったのです。この式典では、若者が振袖や袴といった伝統的な衣装を身にまとい、神社で祈祷を受けるなどの儀式が行われました。

 

戦後の成人式とは

戦後の成人式についてですが、第二次世界大戦後の戦後混乱期には、成人式の実施が一時的に中断されることになります。戦争の終結や日本の復興のためには、成人たちが社会的な責任を持ち、活躍することが求められました。しかし、戦後の混乱や貧困からくる厳しい生活状況や社会情勢の変化により、成人式の実施は困難な時期だったのです。

しかし、1950年代に入ると、戦後の混乱から立ち直った日本で再び成人式が行われるようになりました。若者たちが成人として社会に参加し、国家の復興に貢献することを祝福する儀式として位置付けられます。また、成人式の復活は、日本の伝統や文化の継承にも重要な役割を果たしました。

戦後の成人式では、式典や祝賀会が行われます。成人たちは、振袖(女性の場合)や袴(男性の場合)を着用し、美しい装いで参列しました。神社や公共施設、ホールなどで行われる式典では、成人たちが式場に集まり、指導者や著名人から祝辞が述べられるのが基本となります。また、神社での神事や祈祷が行われ、成人たちの幸福や成長を祈願しました。

社会的な役割や責任を強調する傾向にあったことも特徴です。若者たちは、成人としての自覚を持ち、社会や家族に貢献する意識を養うことが求められることになります。また、戦後の時代背景や価値観の変化により、成人式は「大人としての一歩を踏み出す瞬間」という意味合いを持つようになりました。

成人式は、若者たちが社会的な大人としての地位を得る節目の儀式としての意義を持っています。戦後の成人式の復活は、若者たちの成長や社会への参加意識の高まりを示す重要な出来事でした。現代の成人式は、戦後の成人式のスタイルや伝統を受け継ぎつつも、時代の変化や若者のニーズに合わせて進化していることも注目されます。

 

現代の成人式

現代の成人式は、振袖や袴を着用した若者たちが、20歳の節目を祝う特別な儀式やイベントです。日本の多くの地域で1月の第2月曜日に行われることが一般的ですが、地域によって異なる日程やスタイルが存在します。

成人式は、社会的な成人としての一歩を踏み出す瞬間を祝福するものとして位置づけられています。式典や祝賀会が行われ、若者たちは家族や友人と共に参列するでしょう。振袖や袴といった伝統的な衣装を身にまとい、会場に華やかさを演出します。

式典

神社やホールなどで行われる式典で、若者たちが集まります。神職や指導者から祝辞が述べられ、成人たちの人生の新たなステージへのスタートを祝福します。

神事・祈祷

成人たちの幸福や成長を祈願するために、神社で神事や祈祷が行われます。参列者は参拝し、お祓いを受けます。

イベント・催し物

成人式の会場では、さまざまなイベントや催し物が開催されます。伝統的な舞踊や音楽の演奏、パレードや花火などが行われ、華やかな雰囲気が広がります。

祝賀会

式典後には祝賀会が開催されます。家族や友人と一緒に食事や懇親会が行われ、成人たちの成長を祝福します。祝辞やスピーチが行われることもあるのです。

 

まとめ

成人式は、古代の衣冠束帯の儀から始まり、戦国時代や江戸時代を経て、明治時代に現代の形式へと発展してきました。戦後の成人式は、第二次世界大戦後の混乱期に一時的に中断されましたが、1950年代に復活します。現代の成人式は、振袖や袴を着用し、家族や友人と共に式典や祝賀会に参加する特別な日です。神社での神事や祈祷、祝辞の述べられる式典、そしてイベントや催し物が行われます。その由来や歴史を知ることで、成人式の意義や重要性を深く理解しましょう。

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