七五三とは?由来となる儀式の意味と、七五三に持つ「千歳飴」の意味を解説!

七五三とは?由来となる儀式の意味と、七五三に持つ「千歳飴」の意味を解説!
七五三は、日本の伝統行事の一つです。3歳・5歳・7歳になった子どもに着物を着せたり羽織袴をはかせたりして、神社にお参りする日ですが、七五三の本来の意味をご存じですか?「そういわれれば、なんだっけ?」と、七五三の意味を知らない人もいるのではないでしょうか。

そこでここでは七五三とはなにか、七五三の由来となる儀式の意味、そして七五三のときに持つ、あの千歳飴の意味を解説します。

 

七五三とは

古くから伝わる日本の伝統行事である七五三とは、どんな意味があるのか、まずは七五三とはなにか解説します。

七五三とは日本の伝統行事の一つ

七五三は、3歳・5歳・7歳になった子どもの成長を祝う日本の伝統行事です。一般的に男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳で七五三を迎えます。以前は数え年で七五三を迎えていましたが、最近は満年齢で行うことが一般的です。

数え年とは、生まれた時を1歳と数え、新年(元日の朝)がきたら、一つ年を取るという年の数え方です。たとえば、2023年12月1日生まれであれば、数え年の3歳は2025年1月1日から3歳と数えます。

一方、満年齢とは、生まれた時を0歳と数え、誕生日が来たら1歳年を取るという年の数え方です。たとえば、2023年12月1日生まれの場合、満年齢の3歳は2026年12月1日で3歳と数えます。

ただし、七五三を数え年か満年齢で行うかについては、明確な決まりはありません。地域や家庭の方針によって、現在も数え年でお参りする家庭もあります。またお参りも、基本的には、地元の氏神様の神社へ行くしきたりですが、これも決まりはありません。そのため、人気の神社へ行く方もいらっしゃいます。

七五三の由来

由来に諸説はありますが、平安時代に宮中で行われていた三つの儀式が由来だという説が、一説にあります。当時は、現代のように医療が発達していたわけでもなく、衛生面もよくなかったので、子どもの死亡率が高かったのです。そのため3歳5歳7歳という節目に、我が子の成長に感謝し、健やかに大きくなるようにと、これらの儀式を執り行い祈願していました。この風習は、江戸時代には武家や商人の間に広まり、明治時代には庶民にも広まったのです。そして大正時代以降に現在のような形となったという説が有力です。

七五三の時期

七五三の時期は、11月15日だと一般的には考えられています。ただし、明確な決まりはありません。最近は、共働きの家庭も多いため、家族の都合に合わせ、家族がそろうタイミングで決められています。しかし長年の「七五三は11月15日」だという風潮から、10月中旬から11月の半ばごろまでにお参りのピークを迎えます。その時期は、神社も記念撮影のための写真館も込み合うので、早めに写真館の予約をしましょう。参拝と記念撮影と親族との食事会を一緒に計画すると、ハードなスケジュールになるので、記念撮影は前撮りや後撮りにするのもおすすめです。

 

七五三の由来となる儀式に込められた意味

ここでは、七五三の由来となる、平安時代に公家で行われていた、三つの儀式について解説します。

「髪置きの儀」に込められた意味

髪置きの儀は、子どもの頭に糸や綿で作った綿白髪をのせて、長寿を祈願する儀式です。平安時代のころ、赤ちゃんの髪を剃って、3歳まで丸坊主で育てるという風習がありました。髪を剃ることで頭を清潔に保ち、病気の予防になること、そして丈夫な髪が生えてくるものだとされていたのです。そして、子どもが成長して、髪を伸ばし始めることは、ここまで無事に育った印となっていました。

そのような理由から髪の毛を伸ばし始める、3歳を節目に行う、この儀式には、「髪が白髪になるまで長生きしてほしい」という子どもの長寿を祈願する親の願いが込められています。現代では一般的に3歳の男の子と女の子が執り行う儀式です。

「袴着(はかまぎ)の儀」に込められた意味

袴着の儀は、別名「着袴(ちゃっこ)」ともいわれています。この儀式は、縁起がいいとされる左足から袴をはかせた、子どもを碁盤の上に立たせ「四方の敵に勝つ」という願いを込めて祈りを捧げます。平安時代頃は、男の子も女の子も区別なく、5~7歳のころに執り行っていました。しかし、江戸時代頃から5歳の男の子の儀式になり、現在に定着しています。この儀式を経て男の子は少年とみなされます。

「帯解(おびとき)の儀」に込められた意味

帯解の儀は、別名「紐落し」「四つ身祝い」などともいいます。この儀式は、着物を着る際に使っていたゆるい付け紐をとり、本裁ちの着物に初めて帯を締める儀式です。帯解の儀は、この日からは「一人前の人間として認められる」という意味があります。室町時代には、男女区別なく執り行われていましたが、江戸時代頃には7歳の女の子に執り行う儀式となりました。帯解の儀を経て、女の子から大人の女性へ歩み始めると認められる儀式です。

 

七五三のときに持つ「千歳飴」の意味

ところで、七五三の定番アイテムと言えば、あの千歳飴ですが、千歳飴の意味をご存じですか?その意味は、千歳飴の長さにあります。飴というのは伸ばすと、どんどんどこまでも伸びるものです。長さのある千歳飴は、その形から「細く長く」、そして「粘り強くいつまでも元気で健やかに成長しますように」と願う意味があります。千歳飴の袋の中には、縁起がいいといわれる紅白の飴が1本ずつ入っているのも、見た目からおめでたい印象です。

 

まとめ

日本の伝統行事である七五三とはなにか、そして七五三の由来となる三つの儀式の意味を解説しました。七五三で執り行われる儀式は、平安時代の儀式が由来となっていますが、今も昔も我が子の成長を願う親心に変わりはありません。七五三を迎える日は、縁起物である千歳飴を持ち、着物や羽織袴のお子様の姿を家族そろって写真におさめておくのもよい思い出となるでしょう。当日、タイトなスケジュールで記念撮影が無理な場合は、前撮りや後撮りを計画してみてください。

神奈川県横浜市の「株式会社坂本写真」では、思い出の写真を当スタジオで撮影いたします。七五三の記念撮影も、もちろん可能です。当写真館では、お客様指定のメールアドレスに、閲覧専用サイトをお送りします。そのサイトで撮影した写真をパソコンや携帯から選んでいただき、メールの返信でオーダーしていただくシステムです。写真のオーダーをいただいた時に、支払いのお見積もりお出しします。記念写真は、時間が経てば経つほど価値が出るものです。お子様の成長の思い出を形にしませんか。