和婚というと、神社での神前式を連想する人が多いのではないでしょうか。結婚式場やホテルでの挙式・披露宴とは違って、神社で行う式はどんな費用が掛かるのか見当がつかないものです。そこで今回は、神社での人前式を想定した、和婚にかかる費用の内訳を紹介します。
また、和婚をなるべくリーズナブルに行いたい人のために、費用を抑えて和婚を行うコツも解説していきます。
和婚の挙式にかかる費用とは?
和婚で挙式するのにかかる費用には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは結婚式場やホテルでの和婚ではなく、神社での神前式を例にして挙式にかかる費用を解説していきます。
挙式料
挙式を行う神社に対して、会場使用料として支払うのが挙式料です。格式の高い神社では、この挙式料が相場よりも高い傾向にあります。
初穂料(はつほりょう)・玉串料(たまぐしりょう)
挙式を行う神社に対する謝礼として渡すのが、初穂料です。その年に初めて収穫された稲穂である「初穂」を神様にお供えしていたことに由来しています。玉串料と呼ぶ場合もありますが、意味は同じです。挙式料とは別に支払う場合もありますが、挙式料に含まれていることもあります。
雅楽の演奏費用などのオプション
神前式における挙式の儀式は、修祓(しゅうばつ)の儀・三献(さんけん)の儀・誓詞奏上(せいしほうじょう)・玉串奉奠(たまぐしほうてん)の4つが基本です。それ以外にもさまざまな儀式がありますが、実は必須ではないというわけです。そして、必須ではない儀式を行いたい場合には、追加費用がかかります。
たとえば雅楽の演奏に合わせて巫女が舞を舞う「巫女舞」や、花嫁行列とも呼ばれる「参進の儀」、両家の親族がお神酒を一斉に飲み干すことで家族としての契りを交わす「親族盃の儀」などが代表的なオプションとなっています。
衣装代
白無垢や色打掛、紋付き袴などの衣装は、神社と提携している貸衣装店を利用するのが主流です。提携店以外の衣装店のものや自分で持っているものなどを着たい場合には、持ち込み料がかかったり、持ち込みが一切不可だったりするので事前に確認しましょう。衣装代は、洋装のドレスと比べて和装の方が高い傾向にあります。さらに白無垢より色打掛の方が高いことが多いようです。さらに刺繍や装飾が豪華なほど、レンタル料は高くなっていきます。
着付け代・ヘアメイク代
多くの場合は、和装のレンタル代に着付けやヘアメイク代も含まれています。ただ、着付けやヘアメイクを別の人に依頼したい時には、それぞれに支払う着付け代・ヘアメイク代が必要になります。また、着付けやヘアメイクを別に用意することを認めていない場合もあるので、事前に確認しましょう。
撮影代
神前式での様子を動画や写真で残したい場合には、プロのカメラマンを依頼する必要があります。親族が撮影すれば撮影代はかかりませんが、神聖な神殿で行う神前式の場合には、立ち入り禁止の場所やシーンがあるものです。自分でプロのカメラマンを依頼したいという人もいるかもしれませんが、神社と提携しているカメラマン以外の撮影を禁止していることも多いので、気を付けましょう。
披露宴にかかる費用
神社での挙式の後で披露宴を行う場合は、披露宴会場に移動しての披露宴となります。ゲストへの引き出物代やテーブルの装花代、席次表などのペーパーアイテム代、ゲストの交通費といった費用は、招待するゲストの人数に比例して上がっていきます。
和婚の費用を抑えるコツとは?
ここからは、和婚をする際にかかる費用を抑えるコツを紹介します。
ゲストの人数を検討する
結婚式場やホテル内にある神殿ではなく神社での神前式の場合はとくに、チャペルとは違って神殿に入れる人数にも限りがあります。自然と両親や親族、近しい友人程度にゲストが絞られるので、その流れで料亭などでの食事会だけにするか、披露宴をするにしても人数を絞ってアットホームに行えば費用が抑えられます。もちろん、挙式のみで済ませば最も費用は抑えられるでしょう。
フォトウェディングにする
ゲストを招待するとなると、おもてなしする立場となりどうしても費用を抑えてばかりはいられないものです。はじめから2人だけの結婚式としてフォトウェディングをして、和装を写真に収めるのも1つの手です。フォトウェディングといってもスタジオ内だけでなく神社でのロケーション撮影もできる場合があるので、そのようなフォトスタジオを探してみましょう。
お得なプランを利用する
神社での神前式や和婚用のフォトウェディングなどでは、少人数でのお得なプランが設定されていることも多々あります。着付けやメイク、衣装や撮影などがセットになっていてお得なのはもちろん、あちこちとやり取りしなくてもいいので準備もスムーズに進められてメリットが大きいと言えます。
まとめ
ホテルや結婚式場での挙式・披露宴とは異なり、神社での人前式にはどのような費用が掛かるのかを解説してきました。和婚にはさまざまな形があり、挙式だけ、挙式と食事会だけ、写真撮影だけなどにすればそれぞれ費用も大きく違ってきます。式の形式も費用も、二人が納得のいく和婚を考えてみましょう。
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