お宮参りの準備や覚えておきたいマナー

子供が生まれたご家庭で行う儀式にお宮参りがあります。お宮参りとは子供の健康と成長を祈って神社やお寺へ参拝する儀式のことです。特に最初に授かったお子さんの場合、どういった流れで何を準備すれば良いのか、不安になってしまう方もいらっしゃると思います。

今回はお宮参りへ行く前に知っておきたい準備やマナーについてご紹介します。地域差もあるため一概には言えませんが、ここでは一般的な流れをご紹介してまいります。お宮参りが素敵な思い出となるよう、ぜひ参考になさってください。

 

準備

お宮参りを行うには、初穂料の準備や衣装の手配、どこに参拝に行くのか、さらに撮影や会食会場の予約など、しなければならないことは意外と多いものです。滞りなく進められるよう、こうした準備を事前に行うことで当日は余裕をもって参拝できます。

お宮参りは、赤ちゃんと父親、父方の祖父母のみで参拝するのが正式な方法です。正式なお宮参りでは母親は参加しません。これは昔、お宮参りが忌明けの意味で行われていたため、産後の忌明けを終えていない母親ではなく、父方の祖母が参加するようになったためと言われています。しかし、お宮参りはあくまで、生まれてきた子供の成長を祈る儀式なので、現在では参拝の参加者に厳しい規定を定めない場合が増えています。夫婦だけで参拝するケースも少なくありません。

期間

お宮参りの期間は、赤ちゃんが生まれてから1ヵ月前後と言われています。ただし、その期間を厳密に守らなければいけないというわけではありません。母親または赤ちゃんの健康状態や外の気温を確認してから、日取りを決めるようにしましょう。真夏や真冬に生まれた赤ちゃんは、少しお参りの時期をずらして参拝した方が良いです。赤ちゃんが参加する初めての行事になりますので、体調管理を第一に日取りを慎重に決めましょう。

服装

赤ちゃんの服装は、ベビードレスや着物が一般的と言われています。最近は写真スタジオでレンタルし、参拝してから写真撮影を行う場合が多いです。両親や祖父母は赤ちゃんに合わせた服装がおすすめです。特に母親は、出産から時間があまり経過していないので、フィット感のあるものや授乳のしづらい服装は避けましょう。また、祖父母や赤ちゃんの両親は、話し合いをして服装を合わせるのが好ましいです。例えば、赤ちゃんの衣装が着物の場合、祖母や赤ちゃんの両親も着物で揃えましょう。ただし、最近は洋服や洋装が主流となってきています。主役はあくまで赤ちゃんであるということを忘れず、赤ちゃんよりも極端に目立つ服装を選ぶのは避けましょう。

初穂料の準備

参拝をするために初穂料を用意します。初穂料とは、お宮参りで神社に納める謝礼金です。料金は五千円から一万円あたりが平均と言われています。納める際は、のし袋に入れるのが一般的なマナーです。表書きには「初穂料」と書きましょう。財布からそのまま出すことは避けましょう。ただし、初穂料はお祓いと祝詞を申し込んだ場合に収めるものなので、参拝のみであれば用意する必要はありません。

写真撮影の予約

お宮参りの日に撮影をする場合は、事前にスタジオの予約しておきましょう。神社やお寺のご祈祷時間を考えて予約するのがおすすめです。また、あらかじめ衣装合わせを行うスタジオがほとんどのため、できるだけ時間に余裕を持って、日にちを決めましょう。授乳室や着物レンタルといった設備や充実したメニューが用意されているか、予約は時間制かなど、撮影がスムーズに進む環境が整っているかを細かく調べておくことが大切です。

最近では、カメラマンが神社やお寺へ出張して、お宮参り当日に境内で写真撮影を行うサービスも増えています。スタジオ撮影にするか、出張撮影にするかも、あらかじめ決めておいたほうがよいでしょう。

神社・お寺の予約

神社・お寺でお宮参りをする場合には、予約する必要があります。安産祈願やお世話になった神社、近くのお寺など、条件の良い場所を選んでおくことが大切です。駐車場や授乳室などの設備が整っているかもしっかりチェックしておきましょう。

 

マナー

お宮参りを参拝する両親の中で、必要な準備や当日の流れを漠然としか理解していない方は少なくありません。初めてのことばかりで不安になってしまう方もいらっしゃると思います。しかし、事前にお宮参りについて理解しておけば、その不安は軽減されます。お宮参りのマナーを守り、良い思い出として心に残る行事にしましょう。

参拝は神社かお寺か

率直に言ってしまえば、参拝は神社でもお寺でも構いません。神社とお寺の大きな違いは、信仰や参拝の方法です。神社は神道、お寺は仏教を信仰しています。そのため、神社には鳥居がありますが、お寺にはありません。鳥居は神様の世界と人間が住む世界の境界を示す門です。また、参拝の方法も異なります。神社で参拝するときは、拍手(かしわで)を打ちますがお寺は両手を合わせて合掌するのがマナーです。

母親と赤ちゃんの負担にならないことを第一に、予約の取れるところ、アクセスが良いところなど条件を勘案して決めていきましょう。

会食

参拝が終わったら会食を行う場合があります。会食の席を設けたい場合は、事前に予約しておきましょう。授乳室や休憩室などの設備が整っているか確認しておく必要があります。ただし、お宮参りの会食は必須ではありません。母親と赤ちゃんの体調を最優先に考えるのが大切です。無理して会食を行うことは避けましょう。

 

まとめ

お宮参りは赤ちゃんが生まれて、初めて行うお祝い事です。事前の準備を忘れず、当日の流れや参拝のマナーを理解しておけば、良い思い出に残る素敵な行事になることでしょう。

お宮参りのスタジオ撮影・出張撮影は「株式会社坂本写真」におまかせください。出張撮影の場合、神社・お寺でプロのカメラマンが直接撮影いたします。お祝い事を美しい写真に残すお手伝いをいたします。予約は電話にて承っています。お気軽にご連絡をください。